私たちは何のために働くのか、
そして、幸せな人生とは何か──
いま、人生の分岐点に立つ若き社会人に贈る、
ビジネスマナーやスキルよりももっと大切で
あなたの一生の支えになる「心のあり方」の話。
生涯の師、故・舩井幸雄氏との運命の出会いから35年。
著者がこれまで経営コンサルタントとして
何十万人という働く人々と共に仕事をしてきた経験と、
障害を持つ息子の父親としての体験から学んだ、
「仕事」「人生」「幸せ」「いのち」…の本当の意味と、
人生をより良く生きるために最も大事なこととは──。
(本文「まえがき」より)
「君は、何のために働くのかね?」
唐突な質問に、私は絶句してしまいました。
それまで、何のために働くかなどと一度として考えたことはありませんでした。
「父の会社を継ぐからです」という答ではあまりに間抜けです。
「お金のためです」では、もっと間抜けです。頭の中が真っ白になりました。
(中略)すると、舩井先生の方から口を開いたのでした。
「人間、生まれたからには、必ず役割を持っているんだよ。ただしその役割は、
働くことによってしか果たせないんだぞ。覚えておきなさい」
「私のような人間でも、役割を持って生まれて来たんでしょうか?」
私はオウム返しに問いかけました。
すると先生は、私の目を静かに見つめながら言いました。
「おまえみたいな人間でもだ。生まれて来た人間はみな役割を持っている」
■単行本: 168ページ
■出版社: プレジデント社
■ISBN-10: 4833421348
ISBN-13: 978-4833421348
■発売日: 2015年5月29日
<目次>
第1章 すべての人は役割を持って生まれて来る
第2章 働く人としての役割
第3章 人間としての役割
第4章 日本人に生まれた役割